Interview 株式会社サンゲツ様の事例

ロジスティクス本部
ロジスティクス企画開発部
ファシリティスペシャリスト
野口貴弘氏
物流業務の
「自動化・省人化・省力化」
を実現
株式会社サンゲツ

ロジスティクス本部
ロジスティクス企画開発部長
堀井隆次氏
物流業務の
「自動化・省人化・省力化」
を実現
株式会社サンゲツ
「MFLP大阪Ⅰ」に新たな物流拠点を構築された株式会社サンゲツ様に対し、
三井不動産が共同出資しているコンサルティング会社MFロジソリューションズ(以下、MFLS)を ご紹介し、課題解決に向けた、さまざまなコンサルティングサービスをご提供しました。-
2017関西エリア2拠点の統合プロジェクトが始動。
-
2018移転先を「MFLP大阪Ⅰ」に決定。自動化・省力化を目指し、MFLSとコンサルティング契約。
-
2021関西ロジスティクスセンター開設。
-
2022一年間の稼働実績を踏まえ、再度MFLSと共にGTPの拡張プロジェクトを実施。
自社内で構築した施設よりもスムーズな立ち上げを実現

7.1mの天井高を有し、約1,2000点の商品を保管する自動倉庫
−−2021年1月、「MFLP大阪Ⅰ」に誕生した「関西ロジスティクスセンター」は、壁装材や床材、ファブリックなどの全商品約12,000 点を在庫し、関西エリア(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)のみならず、各ロジスティクスセンター向けの供給用商品の西日本在庫拠点としての役割を果たしている。
堀井氏「一般的に物流拠点の移転においては、立ち上げ時期に非常に苦労が多いんです。しかし、関西ロジスティクスセンターは、あれだけ大規模で、あれだけ新しい機器や設備を導入していながら、これまでで一番スムーズに立ち上げることができました。これは、特筆すべきことだと思います」。
三井不動産だからこそ、そしてMFLS社だからこそ、実現できたもの
−−さらに、オープン一年が経過した2022年、株式会社サンゲツとMFLS社はGTPの拡張プロジェクトを立ち上げ、再びタッグを組んだ。実績データに基づき、さらに精度の高いシミュレーションを行い、現状のGTP稼働分析と効率化の検討やGTP拡張案の検討などを実施した。

GTPの活用で作業者が移動せずに出庫作業が可能となった
堀井氏「物流施設が開設されれば、自動的にプロジェクト終了とはならず、実績に基づいて効果分析を行い、次へつなげる。より現場に踏み込んでコンサルティングを行う。それが、MFLS社の大きな特徴ではないでしょうか。MFLS社が提案するのは、“現場寄りのコンサルティング”と言えます。」
野口氏「思い返せば、プロジェクトの立ち上がり時期からそうでした。物流施設を移転・開設する場合、契約後はそれぞれ運営してください、というのが通常のパターンです。しかし今回は、弊社が抱えていた自動化の課題をお話ししたところ、ソリューションの提案ができるMFLS社を紹介いただいた。この流れは、まさに三井不動産ならではのものです。」
今回の移転を起点にサンゲツの物流DXを推進
−−三井不動産は、MFLPに入居する企業様同士が交流を深めるための「ロジスティクス・コミュニティ」を構築している。それも、物流拠点としてMFLPを選んだ大きなメリットだと堀井氏は言う。

きめ細やかな管理がサンゲツに注文すれば安心という信頼に繋がる
堀井氏「同じ物流の仕事をしていても、他の世界を知る機会はほとんどありません。荷主同士が繋がることは、本当に稀です。先日は、ある企業の物流倉庫の見学をさせていただきました。荷主同士がそれぞれ課題を共有し、ともに解決していくための仕組みは、大きな価値があります」。

最大4台のマテハンを待機させ、搬送時間のロスを回避している
−−最後に、物流体制の更なる強化と、今後の展開についてお聞きした。
堀井氏「関西ロジスティクスセンターで導入したマテハンを他のセンターに水平展開することで、全体の効率を高めていきます。さらに、仕入れからお客様にお届けするまで、一連のサプライチェーン全体の効率化と共に、物流DXを推進していきます。水平展開と物流DX。両方の起点となるのが、関西ロジスティックティクスセンターです。今回は、徹底して自動化・省人化・省力化を追求することで、物流戦略の起点になるための第一歩を踏み出せたと考えています」。